わたしと子どもの備忘録

育児、聴覚障害関連エピソードを載せています。

子どもからの悩み相談の答えに失敗

最近、子どもから色々な悩み事を受けます。「悩んでることが2つあって...」と突然始まるので身構えます。子どもがお風呂に入っているときにピロリロリンと呼ばれて行くと悩み相談が始まったり、食事の時や寝る前に布団に入ったときに始まるときもあります。私もそうですが、悩みや愚痴をだれかに言うときは、その相談を肯定してほしいことが多く、本当の解決策など必要ないこともあります。そうだね、大変だよね、とウンウン聞いてくれるだけで、心がすっとすることは多いです。

 

最近では私は膝が痛いのですが、これを常々聞いている家族はもう聞き飽きていて、誰もあまり心配してくれません。でも母に電話したときには熱心に聞いてくれるとそれだけで嬉しいし、娘から「病院の結果どうだった?」と言われると、「心配してくれてありがとう」となります。

 

なので、子どもの悩み相談は極力聞いてあげたいし寄り添ってあげたい、そう思っていますが、こちらもバタバタいそがしかったりすると、あまり良い回答者、聞き役になれないこともあります。

 

この前食事の時、「同級生がもっとほしい」と悩みを打ち明けられました。ろう学校というのは、聴覚障害がある子どもが通う学校です。普通学校でもやっていけそうな聴力の子もいるし、ろう学校でのフォローが必要な子もいるし、そこは親子の判断でろう学校への通学を決めるわけです。補聴器や人工内耳をしていて普通学校に通っている子というのは、親子で相談した結果、聴力が見込める、聞こえる子の中に入ってもやっていける、性格、将来、色々見込んでの選択をしたということです。

 

その辺を私達家族も考え、子どもはろう学校へ通学していますが、同級生は少ないです。普通の学校では30人前後のクラスメイトがいますが、数人ということは多いです。だから他の学年とも仲良くなるし、絆は強固だし、少ないからこそのメリットもあるかと思います。でも、やはり同級生が少ないというのは寂しいようで、「同級生がもっとほしい」という悩みになったのだと想像できます。そこで私は「習い事に同級生いるから、そこで話せばいいじゃない」と、全く的はずれな解決策を提示してしまいました。子どもの反応は、「あー、もういいやこの話。これで終わり」とシャットダウンでした。

 

しまった!解決策なんかいらなくて、話を聞いてあげないとだ!と子どもに平謝りしましたが、「もう話す気なくなっちゃったし、もういいよ」と言われてしまいました。いつもああ言えばこう言うと応戦してくるのに、私の発言によって引かせてしまい、せっかくの悩みの糸口もぶっちぎってしまって大いに反省しました。

 

結局その後も娘はそのことについて話してくれなかったので、これ以上聞くのはやめました。

 

悩みを打ち明けてくれるのは嬉しいし、日々小出しに悩みを出すことは大切だし、自分がそういう存在に慣れているのはよかったと思います。が、日常にふいに悩み相談が出る時、うまい返事や回答ができなくてしくった!!と思うことが多いです。寄り添って話を聞く、ではなく、なんとか解決させようと解決策を提示してしまうのは私の悪い癖です。受け止める、ただ聞く、そうすると自ずと心も落ち着いてくるんだよなと自分を戒めています。