わたしと子どもの備忘録

育児、聴覚障害関連エピソードを載せています。

手話サークルにはなぜ高齢女性が多いのか

何かに属すると役割も求められるわけで、楽しいだけのいいとこ取りはできないなというのをしみじみ感じる手話サークル。手話を使ったりろう者と話をするのは楽しく、私自身聞こえない人への配慮にも目が届く。でも、通っている手話サークルはただ手話を学ぶだけではなく、地域のボランティア参加やイベントの出席なども求められ、子どもがまだ手がかかる私にとってはなかなか負担である。最近思うのは、私はずっと独学で手話を学んでおり、子どものため自分のためと続けているが、地域のボランティア参加には時間的にも気持ち的にも厳しいなと感じる。心の余裕も時間もその域に達していない

 

手話サークルに子育てが終わったくらいの女性が多いのは、この辺も理由だろうと思う。平日昼もしくは夜に参加でき、地域貢献にも積極的。私のような小学生の子どもがいる年代は、平日昼は仕事をしていたり、夜は子どもの育児家事に追われていて参加するというのがまず難しい。土曜日のイベント等は子供の行事や習い事、家族で出かけたりというのがありそちらを優先したい。そういうのがあるからだ。

 

わが国で公的な手話通訳制度が、手話奉仕員養成事業として始まったのは 1970 年のことです。「聴覚障害者福祉に理解と熱意を有する主婦等」で、手話サークルで手話を学んだ者を「手話奉仕員」として養成することから始まりました。

出典:厚生労働省 令和 2 年度障害者総合福祉推進事業

 

元々手話の普及自体、上記のような歴史もあり圧倒的に女性が多い。一般的に手話サークルは9割が女性。そして子育てが終わって時間がある人の参加が多い。若い人というのはほぼいない。私と同世代の人は仕事に育児に時間がない。

 

独学で手話を勉強していて、ふと時間ができて手話サークルに参加して、一緒に勉強する人がいて楽しいとかろう者との交流が楽しいと思っていたが、サークルにはイベント参加や準備などの義務もあるわけで、それが時間的に難しい私には義務を果たせず申し訳ない居心地の悪い空間となってきてしまった。

 

私がやりたいのは手話の勉強ろう者との交流で、それをわが子とのコミュニケーションや自分に活かしたいというのが目的だった。まだ自分の住む街全体へのボランティアとか福祉にまで興味や熱量が及んでいない。だって自分の子どもを育てることが最優先だから。

 

義務と権利とかそこまでの話ではないが、コミュニティに属するのはなかなか難しいなと感じる。