わたしと子どもの備忘録

育児、聴覚障害関連エピソードを載せています。

「ツユクサナツコの一生」は泣ける名作で繰り返し読んでる

今週のお題「名作」

 

ツユクサナツコの一生」がとても良いです。名作です。分厚い漫画ですが、読みやすく益田ミリさんのさっぱりとした絵柄が余計にしみます。子どもにも読ませましたが、私ほどの感動はありませんでした。が、私世代アラサー、アラフォーには染み渡るはずです。何度も読んでその良さや深みを痛感し共感し、涙がでます。一度読んだときより二度目、三度目がしみます。内容を知っているからこそ泣けます。

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ツユクサナツコの一生[本/雑誌] / 益田ミリ/著
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私は結婚して子どもがいて実家を出ていますが、これを読んで1人実家に帰りました。実家にひとり帰ったのは初めてで、いつもは子どもも連れていきます。でも子どももう小学校高学年。友だちと遊んだりゲームをしたり、自分の時間を過ごすほうが忙しく、おばあちゃんの家というのはさほど魅力に感じないようです。そうだ、帰りたいのは私で、1人で行けばいいじゃないかと一念発起し日帰りで帰りました。

 

もう何をしたってのんびり実家で午前中を過ごし、母も私もずーっと話をしたり聞き役をしたり。母がヴィダルサスーンのシャンプーがもう売っていないというので、その代わりになるシャンプーを探しに行ったり、帰ってきて父と母と私でアジフライを昼ご飯に食べて。本のナツコを思い出し、「私が独身だったら昼ご飯こうやって3人で食べてたかもね」と言うと「ほんとだねー」と母は笑っていました。

 

母が私の肌がキレイと褒めてくれ、つかさず私も「お父さんもお母さんもキレイだよ」とお世辞抜きで返し、それで3人でハッハッハと笑いました。午後は、母が最近できて気になっていたという喫茶店に母と行き、珈琲とケーキを頼んでまたおしゃべりしていました。父にお土産にドーナツを買い、家に帰って、そのまま私はとんぼ返りしてきました。

 

ツユクサナツコが私を1人実家へ帰る幸せを与えてくれた気がします。もう身軽身軽。子どもが生まれたばかりのときは、車で片道1時間半の距離が遠く、何度もコンビニの駐車場に寄ってはおっぱい休憩をとったりおむつ交換休憩をとって、2時間半くらいかかっていました。おむつも荷物もたっぷり車に詰めて。駐車場で大切なおしゃぶりを隣に停まった車の下に落としてしまい、その車が動くまで出られないということもありました。

 

色々思い出しますが、一人で実家に帰れるなんて、本当子どもの成長を実感します。あと、いつも子ども子どもと私は子ども優先に生きてきましたが、自分優先でもいいんだと思えました。最近は特に、子供の世界が広がり、親の拠り所としての存在感は大事だけれど、私も私で我慢せず楽しく過ごすやりたいことをやるっていうのは、精神衛生上とても良いと実感しています。子どものためと思って私が我慢して何もやらないのは、ただただストレスになるだけなので。私がこう考えるようになったのも、わが子の成長があったからと思っています。

 

ツユクサナツコの一生」は、自分とか家族とか生きるとか死ぬとかそういうのを考えさせてくれます。あと、見下すという行為は絶対する人になりたくないと思います。

 

 

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