わたしと子どもの備忘録

育児、聴覚障害関連エピソードを載せています。

デフサッカーとブラインドサッカーは違うよ

子どもに聴覚障害があるため、その界隈に関する知識は豊富ですし、関心も高いです。自分が知っていることは周りが知らないこと、だったりすることも多々あり、こうして発信をすることに意義があると感じています。

 

先日驚いたのは、デフサッカーというのは聴覚障害者のスポーツで、耳が聞こえない人がするもの、という話をしていた時のことです。相手は「ああ、サッカーボールに鈴が入っているやつですよね」と言っていました。その方は程々に地位がある方ですが、世間の認識というのはそのくらいなのでしょう。サッカーボールに鈴が入っているのはブラインドサッカーで、目が見えないから音を頼りにサッカーボールの場所を特定するわけです。見るよりも聞くことに特化したスポーツです。鈴が入っているということは音を頼りにしているんだから、聞こえない人のサッカーとは異なる、というのは容易に想像できそうな気もします。ですが違いました。

 

耳が聞こえないということが、どういうことかあまり理解されていないんだなと感じました。聞こえないということは、音や声に気づけないので、デフサッカーでは笛の代わりに旗を使ったり、コミュニケーションはアイコンタクトや手話を使います。聞こえないこと、もしくは見えないことというのは、想像するとどんな苦労がありそうなものかわかりそうなものです。が、想像力が働かなかったり興味の対象外だったりすると、気づけないものでしょう。

 

ショックを受けたと言うよりも、世間の認識を目の当たりにして「!」と思いました。悪気のない発言や無理解による発言で、私は人知れず傷つく場面が多いです。もちろん私自身も気づかずにそういう発言を誰かにしている可能性もあります。

 

知らないことは仕方がないことですが、知ったときに理解をし、想像力を働かせるようにしたいと思った出来事でした。