わたしと子どもの備忘録

育児、聴覚障害関連エピソードを載せています。

手話を学ぶ前に知っておくといいこと

聞こえない人と話す際、口形(こうけい)を見て判断する場合も多いので今の時代マスクを外すか、透明マスクやフェイスシールドで対策してくれるとありがたい人は多いです。でも、これは聞こえる聞こえないに限りませんが、このご時世「マスクを取ってもらえますか?」とはなかなか言いにくいものです。感染予防なのか顔隠しなのか習慣化しているからか照れ隠しなのか分かりませんが、マスク人口はまだまだ多いからです。

 

手話を学ぼうとする人が、サングラスにマスクをし登場したときは驚きました。手話以前に、ろう者と会話するとはどういうことか、そこの理解からしたほうがいいんじゃないかなと思いました。何か理由があってサングラスマスクなのだろうと思いますが、初対面がフルフェイスのヘルメットでは、ろう者との距離は縮まりません。「私は英語に興味ありません」のTシャツを着て、英会話スクールの見学に行くようなものです。

 

手話の単語を覚える前に、聞こえない人や聞こえにくい人と話すとはどういう工夫がいるかというのを学ぶのは大事なことです。逆光は見えにくいので光を背に立たないとか、相手がこちらを見てから話し出すとか。表情を見せることがなぜ大切なのか理解するとか。もちろん、ろう者や聞こえにくい人側から、「口元を見せてほしい」と働きかけることは重要です。でも、先述のとおり今はなかなかそれがいいにくい世の中なので、お互いを理解することは必要だなぁと思います。