わたしと子どもの備忘録

育児、聴覚障害関連エピソードを載せています。

「疲れたね」と話しかければ「疲れたね」と答える人のいるあたたかさ

俵万智の短歌で、

「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ

というのがありますが、これはまさにそう!と思うことは多いです。

 

息子はスイミングに通っていますが、毎週金曜日に通う理由を「友だちに、金曜はお前がいてよかったよと言われたから」と教えてくれました。スイミングは振替ができるので、都合で曜日を代えて月の決められた回数をこなすことができます。最近の息子は泳ぎに拍車がかかり、タイムを競って泳ぎまくっています。1時間に2キロは泳いでるんではなかろうかというペースで、泳いで5秒ほど休憩してまたザブンと泳いでいきます。その少しの合間に「きっついねー!」とか「疲れたよー!」と笑いあえる友だちのいることのどれだけ支えになることか。泳ぎそのものはキツさ以外の何物でもないでしょうから、その一瞬の会話に心が和むんだろうと思います。こういった友人の存在はでかいです。

 

一方の娘も相変わらず泳ぎまくっており、息子よりさらにハイペースに泳いでいますが、この一瞬の5秒の休憩時に「つらいねー!」「疲れたよー」という話せる友人がいないと、もう本当にひたすらただ泳ぐだけとなります。もうそれはキツイ。聞こえず会話が難しいので、スイミングにそういうどうでもいい会話をする友だちがいません。一言二言「つかれた!」「あとちょっと!」と愚痴でもなんでも言い合えると、何か支えになるのになと思います。

 

なにか自分が疲れた時、疲れたねと言い合える人がいるだけでそれが笑い話になったりするもんなぁと、息子との会話でしみじみ思いました。