わたしと子どもの備忘録

育児、聴覚障害関連エピソードを載せています。

10年間育児と家事に身を捧げた結果

最近時間があるためか考え事をすることが多いです。暇だから悩むとも言ったりしますが。私は都内大学卒業後、企業に就職、残業等多かった職場でしたがなんとか働き続け結婚。その後も仕事を続けますが妊娠、出産した後子どもの障害・病気がわかり退職しました。生まれて3年間は入院、手術、退院後もあちこち病院へ行ったり療育先を探したり、目まぐるしく過ごしました。年少さんの年になり、学校を決め毎日共に登校。そして小学校に入り、母のサポートが必要だったためまた登校、徐々にフェードアウトして今に至ります。

 

さぁ時間ができた、なにか仕事をとかやりたいことをと思いますが、子どもが最優先なため時間は限られます。子供の学校にお迎えへ行く時間までがリミットです。いざ求人を見てみると学歴不問とありますが、勉強を一生懸命やってきた私にとって、学歴不問というのは少し複雑です。そして家事育児療育に10年捧げたことは、よかったのかと自問自答。その時はそれしか選択肢がなかったけれど、いざ10年ブランクが空いた自分って一体。

 

身近な周りのお母さんたちを見ると、精力的に学校の活動に参加したり、真面目でテキパキお話をされる方が多いです。ふと、「この人たちは子供に数年捧げたんだよな、平日の今集まれるっていうことはフルタイムで仕事はしていないし、在宅をしているのかもしれないけど、今の自分をどう考えているのかな」などと自分も含め考えてしまいました。

 

自分は何がしたいのか、将来何を続けていたいのか、子どもは一人でできることが多くなり全てに私のサポートは不要になってきました。人間は節目節目で生き方を振り返ったり悩んだりするとは思いますが、今まさにその時です。哲学とか難しい話とか、その辺を読んでいますが、そこに答えは出てきません。

 

この前会った68歳の方が、「今仕事を探しているけれど見つからない」と話していて、ああ、68歳になっても働くんだな、70歳まで働けることを羨ましいって言ってたな。と思うとあと30年もあるな、生き方働き方って考えないとと焦りました。

 

10年間育児と家事に身を捧げた結果、子供達は健やかに賢く成長し、私は悩みの塊みたいになりました。

 

でもつらつら書いてみて、自分への慰めにはなりますが、その時は正解と思って子供の治療や療育に全力投球し、それがあったから夫は仕事に打ち込めたのかなと。自己肯定感が下がってしまった私ですが、この辺を底にして上っていかないと。

 

そして日々パソコンとにらめっこしている私を、夫は「あの子、机にかじりついてなにしてるのかしらね(耳をすませばの雫の母)」みたいに思っていることでしょう。