小学生の子供が字幕メガネを使ってみたので、その感想を書きます。
字幕メガネは、聴覚障害者向けに開発されたものです。字幕なしの映画を見ますが、メガネをかけることによって字幕を見ることができます。
聴覚障害者の場合、映画を見ようと思うと「*字幕あり」の上映日を探して見ることになります。しかし、字幕ありの上映は公開初めの土日のみ、もしくは、ある一日の午前の上映一回のみ、だけのことが多いです。そのため、今日この映画見に行こう!ということができません。
以前「鬼滅の刃」を映画館で見たときも、字幕上映ありの近隣の映画館を検索し、その時間その場所に出かけて家族で見ました。
今回は健聴の息子が「ワンピースRED」を見たいといい、聞こえない娘も見たいと言っていました。しかし字幕上映日はとうに過ぎており、見ることができません。三連休出かける予定もなく、せっかくだから映画を見に行こうということで、字幕メガネのチャレンジを決めました。
大人も子供も同じサイズのメガネであること、かつ娘は視力が悪く通常のメガネをかけているため、メガネonメガネになります。使用感に不安がありましたが、チャレンジしてみました。
以下、娘に聞いた良かった点・悪かった点です。
良かった点
・字幕上映日でなくても、家族一緒にみられたこと
・メガネonメガネでも大丈夫だった
・小学生の娘でもサイズは大きすぎるということはなかった
悪かった点
・マスクにメガネ、それに字幕メガネなので耳が痛くなった
・字幕が大人向けであるため、わからない漢字は読めなかった
・字幕が全面に出てくるので、みたい映像が隠れてしまった
・顔の動きに合わせて字幕の位置が動くので、邪魔なときがあった
・見た目
・事前予約が必要
「自分だけ字幕メガネをつけているのは嫌」とはじめは言っていましたが、映画を見にみんな来ているのだから、誰がどんなメガネをかけていようが誰も気にしないよ、と伝えると納得していました。鼻あての部分が痛かったらと想像し、ガーゼを持たせましたが、使いませんでした。
UDトークのように、子供の年齢に合わせて漢字に読みがなが出たり、ひらがなに変換させると理想です。
呪術廻戦や鬼滅の刃、ワンピースやドラえもんなど、アニメが大好きな子供二人ですが、場所や時間、タイミングなど字幕上映日に行けるとは限らず、見たい映画を先延ばしにし、テレビを待つ、配信を待つ、ということは多くありました。配信を待っても字幕がついていないものもあります(涙)。
それを解消してくれる字幕メガネはとてもいいものと思いました。子供が使用したというレビューはあまり見かけないので、何か参考になったらうれしいです。
子供に、「字幕めがねと、字幕上映どっちがいい?」と聞いたら、「字幕上映のほうが見やすい」との答えでした。たしかに、耳に補聴器、メガネ、字幕メガネ、マスク、この4つをかけると思うと耳も痛くなります。我が家は、基本字幕上映日を狙い、それが終わってしまっていたら字幕メガネを選択肢に入れようかなと思いました。