わたしと子どもの備忘録

育児、聴覚障害関連エピソードを載せています。

デフボイス知っていますか

「デフヴォイス」そのままのタイトルの小説もありますが、聞こえない人独特の音声のことを言います。私の子供の発語もそうでしょう。私にとってはかわいい声ですが、電車や街なかで子供が発した声に「何?」と遠慮のない目線を向けてくる人も多いです。気にしなければいいのですが、いちいち傷つきます。

 

周りに聴覚障害者がいる人にとっては、耳馴染みの声ですが、初めての人にとっては好奇の対象になるんでしょう。理解がもっとすすむといいなと思います。聴覚障害者は、声が出せないわけではなく、思わず出る声や意図して出す声、私達聴者にわかりやすいよう声を出すときもあります。あまり聞いたことがないので、驚かれるんでしょうが。

 

以前スイミングスクールで出てくる子供を待っていた時、同じ級の子に「あの子外国人なの?」と聞かれました。「日本人だよ。なんで?」と聞くと、「英語喋ってたから」と言われました。我が子の声が英語に聞こえたのねー、ということもありました。

 

以前話題になったドラマ「silent」の中にも、聴覚障害者の役の方がでていましたが、発語はしていませんでした。流れるようなきれいなドラマの中には「??」と視聴者が思う声はなくていいという判断だったのか、タイトル通り静かな状態で進みたいのでデフヴォイスがドラマの中に出てこなかったのか分かりませんが。ともかく、聴覚障害者も唇の触れる音や、パっと口形を作る音、色々音は出していますよ。

 

今度、この小説デフヴォイスがNHKでドラマ化されるとのこと!ろう者もたくさん出演することに聴覚障害者界隈は盛り上がっています。韓国語や役作りに没頭するイメージの草なぎさんが主演ですし、手話もマスターするんだろうと今から楽しみです。

 

silent同様、ドラマやメディアの力というのは偉大で、それで差別も作るし理解を促すこともできます。理解が深まるドラマになると期待大です。

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