わたしと子どもの備忘録

育児、聴覚障害関連エピソードを載せています。

マスク解禁?

本日3月13日から「マスクの着用は個人の判断に委ねる」ことになりました。子どもも週末金曜日に学校からお便りをもらってきました。

「3月13日からマスクは個人や家族の判断になります。しかし、協力いただける方は着用をお願いします」

多方面からのあらゆる意見や指摘に配慮しすぎて、結局何が言いたいのかツッコミどころ満載の文章だな、と感じたことは置いといて。

 

子どもに「どうしたい?」と聞くと、「マスクは外したい」との答え。聴覚障害を持つ私の子どもは、この日を心待ちにしてきました。毎年初詣のときは「コロナが落ち着きますように。マスクが取れますように。」を常にお願いしていたわが子。初詣以外でも、なにか手を合わせてお願いする場面で「何をお願いした?」と聞くと、「早くコロナがおちついて、マスクが取れますように」と必ずお願いしていました。

 

やっとマスクが個人の判断になりました。子どもも私も、「自分が咳をしているときはつける、人混みで心配なときはつける」など話をし、「マスクをしている人、マスクをしていない人がいても、それはその人の考えだから不快に思わないこと」と約束をしました。マスクを外したいと思っていても花粉症の人はいるし、それぞれ事情や思いはあるでしょう。

 

昨晩、子どもは「明日からマスク無しで学校にいける!!楽しみ」と話していました。朝も「マスクは教室に入るまでつけるけど、教室に入ったら外す」と自分ルールを作っていました。

 

耳が聞こえないわが子にとって口元の情報はとても重要です。口元を見せてもらったからと言って、理解できることは少ないです。相手の配慮や理解、こちらからの訴え、色々必要です。口元を見せたからと言って、すべての話が理解できることはありません。今までずっとマスクで隠れていたんですから、口元を見る練習はできていないのです。

 

でも、これからのわが子にとって、聞こえる人が多数のこの世界で生きていく上で、口を読む力というのは大切になってきます。もちろん、手話ができるに越したことはありません。(手話なのか、口話なのかとかそういう話ではありません)

 

今日は、周りのお友達や状況、見えない力で自分の思いを貫くことは難しい一日だったかもしれません。まだ帰ってきていないので分かりませんが、ずっとずっとこの日を心待ちにし、誰よりも慎重にマスクをしていた子どもにとって、少しでもよい一日になればいいなと思います。

 

耳が聞こえないわが子には、このコロナ禍は、表情が読めない、口元が読めない、何を言っているのかわからないのないないづくしで、私が考える以上にストレスを抱え、苦労していた日々です。早くマスクが取れますように。