わたしと子どもの備忘録

育児、聴覚障害関連エピソードを載せています。

子どもがトイレにいけなくなるほど怖い話を読むということ

小学生の子ども達が怖い話にはまっています。今読んでいるのは、「3分後にゾッとする話」シリーズです。ショートショートで読み切りで、スイスイ読めるようです。渡すと夢中で読み、その日のうちに読み切っています。字は多いですが、ふりがなもあり読みやすいようです。でも、挿絵が強烈なことが多く、息子はまずこの挿絵を確認してから本編を読んでいます。私にも「ほらー!!」と見せてきますが、「うわー!!」というほど気持ち悪い絵もあります。絵は可愛いですが、不気味です。

 

わが家は、子どもたちの怖い話の導入として、小学校入学前後ごろから怖い絵本を読みきかせました。宮部みゆきの「悪い本」、京極夏彦の「いるのいないの」、恩田陸の「かがみのなか」、「ちょうつがいきききい」とか。絵本だから余計に怖いんですよね。絵もかわいいんですが不気味で、絵本をめくるときに「・・・うわぁーーー!!!」みたいに読み聞かせていました。

 

自分で本を読むようになってからは、「おばけずかん」です。これは全シリーズ読みました。字も大きく、絵も可愛くて、怖いけどかわいいような話が多いです。怖い話初心者のお子様にはオススメです。小学1年生から読めます。

 

私自身、怖い話は小学生の頃はまりました。夏たまたま立ち読みした本で、いじめられてセミを食べさせられた少年がセミの姿になる、というイラストも内容もキョーレツだった話は今も覚えています。

 

子どもが怖い話を読むと何が大変かというと、一人でトイレにいけなくなることです。今朝も怖い話を夢中で読んでおり、「一人で歩いて学校に行けるかな」とつぶやきながら出ていきました。でも読みたいんですね。家にいるときのトイレは一緒についていきますし、一人でやっとのことで行こうものなら、用を足した後、ドッカーン!!とドアを開け飛び出してきます。その勢いで怪我するよ、と思いますが、一瞬たりともトイレにいたくないという気持ちをひしひしと感じます。洗面所にもついていかないといけないし、お風呂も一人では無理になってしまいました。私がひとり歯を磨いていると、子どももみんな洗面所に集合しているというのはよくあります。

 

怖がりすぎて色々大変なことはありますが、本当に集中して読んでいます。続きが読みたくて、途中でやめたくなくて、車に持ち込んで読むほどです。目が悪くなるぞ!

そして、怖い話はある程度読解力がないとおもしろくないので、そういった内容を理解する力も育つなとは思います。

 

例えば、物語の最後に出てくる「代わってくれてありがとう(ゾワ)」とか「振り向いたおばあさんは真顔になった(!!)」「首に手の跡があったのです(それかよー!!)」は、いわゆるオチになるので、キョトンな人にはキョトンです。「これどういうこと?」と聞かれることもしばしばあります。あれがこう繋がって、だからこういうことだよ。と理解できないとゾッと怖がることもできません。怖い話ってなかなか深くて国語力も上がるな、と感じます。

 

あとは怖い話をしたがるようになります。「怖い話きいて!!!」と言ってきます。私には内容を要約して伝えてほしいですが、息子はただただ音読になっていたり、聞こえない娘は聞く人を怖がらせたいがために顔がものすごいことになっていて頭に入ってきません。内容をわかりやすく、でも要点は抑えて、最後にオチをつけて怖がらせるというトーク術は小学生には難しいようです。笑えますが。

 

私も小学生の時にきた怖い話ブームですが、今わが家の子どもたちにブームが来ています。トラウマにならない程度にたくさん読んで、楽しんでほしいです。