ちいさな声、ちいさな日々

子どもの育児に寄り添う、日々の小さな気づきと成長記録

聴覚障害のある子どもの声 - コミュニケーションの壁と希望

子どもには聴覚障害があるので、話し方に特徴があります。聞こえないのに話すので、喉の開きや舌の位置、息の吐き方、そのへんを3歳あたりからずーーーーっと練習しています。それが合っているかは聞こえないからわからないので、難しいんです。でも、聴者の相手には声を出して伝えるしかありません。

 

子どもは習い事をしていますが、弟がかかとを痛めたようでそれを監督に伝えたそうです。お姉ちゃんとして弟の違和感を伝えようとしたんですね。「弟がかかとを痛いっていってる」と。するとすごく曖昧な困った顔とされ「あぁー。」と返事をもらったそうです。伝わったのか伝わっていないのかこれではわかりません。「もう一回言って、今なんて言ったの?」と聞き返してくれてまったく問題ないし、失礼でもなんでもないわけです。曖昧な返答をされるほうが、私はかなしく思います。

 

それを子どもに言うと「私にとってそれは当たり前だから」といいます。聞こえる人に話しかけなければいけない場面は多々あり、一人で過ごすことも出てきているので意を決して話をするようですが、伝わらない。相手の曖昧な表情に伝わっているかどうかもわからない。相手がする曖昧な困ったような表情は自分にとって当たり前、というのは悲しいです。

 

これからは「伝わりましたか?」って言ってみれば?といいましたが、「うーん」という感じでした。その場に紙とペンもなく、筆談も難しい暗い外の状態で、なんとか弟の不具合を伝えたものの、伝わったのか伝わらなかったのかという状況は残念です。手話を使ったところで相手は理解できないし、そこは子どもも理解しているので手話を使う選択肢はありません。

 

聞こえない人の発音が不明瞭な場合はありますが、聞き返すことは失礼ではありません。むしろ曖昧に返答をし、コミュニケーションできなくなってしまうことのほうが傷ついてしまいます。「もう一回言って」と優しく返してくれれば、こちらとしては他の伝え方を考えます。ましてそれが子どもなので、そこは理解してくれるとうれしいなと思います。

 

これから先大人になって伝え方は学んでいくし、何を使って伝えるかは取捨選択していくわけで、今はその途中。理解が広がるといいなと思います。