漫画の「ダイヤモンドの功罪(漫画:平井大橋)」が面白すぎます。娘も息子もハマりました。小5の運動の才能あふれる男の子が主人公ですが、周りの大人たちが才能に惚れ込み、本人の意志とは全く関係ない波にのまれていきます。「才能の魅力におかしくならない方がおかしい」と大人も夢中になっていきます。
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でも主人公の綾瀬川は楽しくチームで野球ができればそれが一番いいと思っていて、強いチームに行きたいわけでもないし、活躍したいという願望もありません。でも、その才能は明らかに持て余しているし、チームの誰もがついていけません。楽しく過ごせていたのに、どうしてか歯車が狂っていきます。
何がってもう登場人物みんなの気持ちがヒリヒリ痛いほど分かって辛いです。というか泣きます。才能あふれる綾瀬川の、まだ小学5年生で、楽しく野球をやりたい、やっと自分の居場所を見つけた、友達とワイワイしていて満足、というその気持もわかります。でも大人がみていて、それは宝の持ち腐れというか、咲くべく場所で咲けという気持ちになるのも理解できます。
自分とは圧倒的に実力が違い、でも綾瀬川の性格がよく明るく優しい面も大好きだけど、綾瀬川のせいでおかしくなっちゃうメンバーの気持ちもわかります。日本代表へと進み、絆の深いバッテリーと出会い、そこで衝突もしますが、どちらの言い分も理解できます。
野球漫画ではあるし、アニメにもなりそうです。でも、人間関係の暗く嫌な面や嫉妬や妬み、そこからくる歪み、でも小学生らしい純粋さや爽やかさもあり、きっと深夜枠だろうという気もします。
漫画は5巻まで出ていますが、読み切りは無料で公開されており、読んだ後この読み切りを読むことをおすすめします。日本代表メンバーが今後どうなるのか、それぞれの高校を見ていくとああこういうことか、ああそうなっちゃうのか、だからプロにはならないで肩ぶっこわしちゃうのか、とか色々自分なりの考察ができ、おもしろいです。
ダイヤモンドの功罪 2 (ヤングジャンプコミックス) [ 平井 大橋 ] 価格:715円 |
↑これは読み切りですが、2巻まで読んだ後読むことをおすすめします。ファンレター書いちゃった!
子供とこうじゃない?ああじゃない?ほらここの学校名!と考察しながら見ています。もうみんな幸せになって欲しいと願ってやみません。みんな自分の信念を持って一生懸命やっているだけなのに、なぜかうまく伝わらなかったり、ひねくれてしまったり、泣けます。
自分はそんなつもりがないのに勝手に疎まれたり、羨ましがられたり、そういうことはあると思います。読んでいて「そうじゃないのに、分かってあげてくれ、言葉にしないと」と悲しい場面も多いです。本当に面白くて、だれかとこの面白さを共有したくてこの記事を書きました。読んでほしい!!!
3巻に出てくる「大和」もここに出てきます。↓これも見てほしいです。