わたしと子どもの備忘録

育児、聴覚障害関連エピソードを載せています。

歯磨き粉の効果の研究

今週のお題「自由研究」について。

 

中学生の時、夏に何に夢中になったかというと、部活の他に自由研究があった。毎日理科室に通い自由研究に勤しんでいた。研究タイトルは「歯磨き粉の効果の研究」だ。男女4人でこの研究をした。今思うと中学生にしてはよくやったなと思う。ドラッグストアに所狭しと並ぶ歯磨き粉だが、一体どれが一番効果があるのか気になって10種類ほど調べた。

 

●方法

まず歯が必要ということで、歯医者さんへ行き歯をもらってくる。なかなかの行動力である。近所の複数の歯医者さんに突撃訪問し、「自由研究で使うので余っている歯をください」と歯を10本くらいもらう。当時はそれでもらえたのだ。その時はやけにでかい歯だなくらいにしか思わなかったが、今思うとそれは親知らずだった。根っこがしっかりしていて大きく、抜かれた本人が持ち帰らない歯。子供の乳歯だったら、喜んで成長の証として持ち帰ることだろう。

 

もらってきた歯をそれぞれシャーレにオレンジジュースにつける組、サイダーにつける組と分ける。炭酸が歯に及ぼす影響も気になったからだ。それで歯を一晩ジュース漬けにし、翌日理科室へ行き各歯磨き粉でゴシゴシ磨く。それを数週間続けたのだ。今こうして振り返ってもなかなかの根性。夏休みは午前中に部活をし、昼は理科室で歯を磨く。4人メンバーの部活はバラバラだったので、当番制にしたのかどうなのか覚えていないが、とにかく毎日磨いて写真を撮った。

 

●結果

一番効果があった、つまり汚れが落ち白い歯を維持できたのは「ホワイトアンドホワイト」だった。オレンジジュースにつけた歯も、サイダーにつけた歯も、見事に白さが維持された。この結果に影響されてかどうかはわからないが、実家では今でもこの歯磨き粉を使っている。歯の白さに直接効く成分のおかげ、という考察になった。

 

●次点

あと調べた歯磨き粉として、ポリデントや、デンターも調べた。ポリデントはホワイトアンドホワイトと同じくらいの効果があった。入れ歯用なので、歯茎なんか無視してかなり強い力で歯を洗浄するんだろうという結論だった。当時のデンターはもう販売されていないが、デンターは歯茎への効果を謳ったものであり、歯の直接の影響は大きくないという考察だった。

 

 

●その他気づいたこと

歯磨き粉の種類によって汚れの落ち具合に差が出たが、あと驚いたのはオレンジジュースに漬けた歯の汚れ。実験は、オレンジジュースとサイダーをそれぞれシャーレに入れ、そこに歯をつけておいたが、オレンジジュースに漬けた歯は、根っこ部分が日に日に茶色くなっていった。サイダーにつけた歯は茶色く変色することはなかった。これって今思うとステイン?着色汚れだったのかな。

 

今振り返っても、夏休みを自由研究に捧げたなと思う。市内でも賞をとり、県大会みたいなところまでいった。中2の夏休みには「ほこりの正体」という研究をやり、これまた賞をとった。

 

自由研究というと、めんどくさいなと思ったりする人も多いが、当時の私は自由研究に夢中で楽しかった。夏休みに関わらず理科室で歯を黙々と磨き、徐々に効果に差が出ていくのを見るのがおもしろかった。結果をまとめるのに時間がかかり、夜遅くまで学校に残ることもあった。こんなに自由研究に情熱をかける人がいるんだ、といったらそれは間違いなく私だと言える。あの熱量はすごかった。色々思い出してきた。

 

歯磨き粉というと今は当時に比べても数倍の種類が置いてあるが、歯に直接作用するもの、歯茎への効果を謳ったものと分けられる。歯を白くしたいならこっち、歯茎がしみるならこっち、など。歯磨き粉の効果の研究後、「芸能人は歯が命!!」なる歯磨き粉(アパガード)のCMが始まり、中学生ながらに「あぁ、歯へ直接作用するのね」なんて思っていた。

 

去年は小学生の娘が自由研究を頑張っていたが、今年は弟がやる気のようだ。「お母さんこんなのやったんだよ」と教えたい。

 

お題「自由研究」振り返り!で取り上げられました。うれしい!

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