ちいさな声、ちいさな日々

子どもの育児に寄り添う、日々の小さな気づきと成長記録

ママの水筒を届けに走った娘の話

先日、小学生の娘が陸上の練習に出かけました。

 

私はその間、近くのジムで運動することに。練習場所からジムまでは200メートルほど。ジムで自転車を漕ぎ始めてすぐ、私は自分の水筒を忘れたことに気づきました。でも、たった1時間程度の運動。水分なしでもなんとかなるだろうと、そのままこぎ続けていたのです。

 

しばらくすると、スタッフの女性が私のもとにやってきました。

「娘さんが、水筒を届けてくれました」と。

 

「えっ?」と驚いて話を聞くと、「娘さんが受付に持ってきてくれて。もう帰っちゃいましたけど」と教えてくれました。

 

私は自分の水筒を、うっかり娘の荷物に入れてしまっていたようで、それに気づいた娘が、練習を中断して、わざわざジムまで走ってきてくれたのです。

 

「練習を抜け出してわざわざ届けてくれたの?」「知らない人に声をかけられたの?」

いろんな疑問が浮かびました。あとで娘に聞いてみると、「受付で“お母さんがここで運動してるから届けてください”って言ったよ」とあっさり。

 

そして、話しても伝わらなかったから、「筆談してください」と身振りでお願いしたそうです。

 

知らない大人に自分から話しかけて、伝わらなければ筆談を頼む。その勇気と冷静な判断に、私は胸がいっぱいになりました。

 

小さな頃は「お母さんがいないと何にもできない」と言っていたあの子が、自分で考えて行動できるようになっているなんて。

 

「本当に助かったよ。ありがとうね」と言うと、ちょっと照れくさそうに笑った娘。

 

私はひとつ、子育てのごほうびをもらったような気がしました。